ネーミングの由来

音楽のことを英語でMusicといいますが、これはギリシャ語の"Musike"を語源としています。ギリシャ神話にゼウスとムネモシネとの間に生れた9人の姉妹が登場します。
それぞれ、詩の神、踊りの神、演劇の神、音楽の神などと呼ばれていましたが、彼女達9人の女神の役目を総称して、"ムーシケ"といいます。"ムーシケ"は楽しい音楽のあふれるこのホールの愛称として名づけられました。
性格 | 生楽器による演奏を主用途とするホール |
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収容人数 | 229席 座席表 |
舞台間口 | 9.2m |
舞台奥行 | 5.9m(舞台端より後壁まで) |
残響時間 | 1.27秒(500Hz) |
楽屋 | 1室16.8㎡(5.1坪) |
建築音響設計コンセプト
よりよい音環境は、楽器・演奏家・聴衆そして演奏される空間がひとつになり心地よく鳴り響くことによって初めて実現されます。そういった意味で、ホール空 間は言わば音楽の器として、その形状・材質等に対する細心の配慮の上に設計されることが大切になってきます。
"ムーシケ"は、ピアノ・室内楽等、生楽器による演奏を主用途とするコンサートホールとして小規模ながらも質の高い音場造りを目指しています。19世紀に欧米で建設され、現在でもなお高い評価を受けているホールの基本形である"シューボックス型"(横幅の狭い直方体形状)を採用することにより、一般の多目的ホールでは得られにくい「音の拡がり感」を実現しています。同時に可能な限り天井を高くし"ワンルーム化"を図ることにより、演奏空間と聴取空間の一体感を確保しています。
このようにして、楽器とホール空間が一体となって、臨場感あふれる響きを味わっていただけるものと確信します。 (ヤマハ株式会社 建築音響研究室)